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<概要>
※大空のサムライより引用してますが紙面の関係上、必ずしも原文どおりではありませんのでご承知ください
昭和19年7月、度重なる激戦により硫黄島の航空兵力は激減し、今や零戦9機と天山艦攻8機が稼動するのみとなっていた。
整備員たちも残った飛行機の整備に余念が無い。
我々搭乗員たちも明日の空戦に備えて早くからベッドに横になっていた。
その晩、横空を主体とする各飛行隊の幹部が集まって協議が行われた結果、明日の作戦が決められた。
それは、敵の第58機動部隊に対して、残存機すべてを以って白昼強襲をかけるという作戦だった。
横空の幹部たちの言いぶんによれば、横空が守っているこの硫黄島が、こんなに敵に目茶目茶にやられて、しかも一矢も敵に報いる事ができないというのでは、日本海軍航空隊の筆頭にすわる横空の名折れだ。伝統ある横空の名誉の為にも、ここはなんとしてでも敵に一矢報いなければならないというのである。
もちろん、たったこれだけの航空兵力ではいくらの戦果も期待できない、これではむざむざとやられるために行くようなものであり、大切な飛行機と搭乗員を意味も無く失う無謀極まりない作戦だと言う反対意見も出て激論となったが、結局作戦は厳として発せられ、翌日私はその戦闘機体の第2小隊長として出発を命じられたのである。
出発前に中島少佐が私の肩に手を置いて言った。
「坂井、これは非常に無茶な作戦だ。貴様らをむざむざ死ににやるような攻撃だ。しかしなあ、一応議論が済んで命令が下った以上、仕方が無い。出る以上は存分にやってもらいたい。それになぁ・・・・」
隊長はちょっと言いよどんだふうだったが、やがて一人でつぶやく様に、
「今日はちょっと帰れんかもしれんぞ」と言った。
やがて「白昼強襲隊整列」の命令が出た。
硫黄島航空部隊指揮官 三浦大差が壇上に上がって訓示が始まった。
「今から山口大尉の率いる戦闘機9機と天山艦攻8機をもって、敵五十八機動部隊に対して白昼強襲をかける。
特に戦闘機隊に対して注意を与えるが、本日は絶対に空中戦闘を行ってはならない。雷撃機も魚雷を落としてはいけない。戦闘機、雷撃機うって一丸となって全機、敵航空母艦の舷側に体当たりせよ」
どうせ帰れぬ出撃と覚悟しながらも、この言葉にはさすがの私もドキンとした・・・
長い長い戦場生活を通じて、そうとう激しい戦争の場数もふんでいるつもりだったが、こんなふうに言われると、さすがに心にこたえる。
だが、相手にとって不足は無い。とあきらめる心も沸いた。
我々はまるで相談したように、落下傘のバンドを硫黄島の砂に捨てた・・・
・・・しかし、予想通りレーダーで補足された強襲隊は圧倒的な数の迎撃機に阻まれ、攻撃隊はちりじりばらばらになって坂井小隊3機はいつのまにか本体とはぐれ、燃料の続くかぎり敵機動部隊を求めてさまよったが発見できず、坂井氏はついに硫黄島に帰還する事を決意した・・・・・
<ミッション内容>
敵第五十八機動部隊に対して体当たり攻撃せよ。
ただし、坂井小隊役は必ず硫黄島に帰還する事。
<事前打ち合わせ事項>
特になし。
<仕様MOD>
HSFX ver4.1 or 4.11
※zuti_modはJSMEで必ず外しておいてください
<使用MAP>
ioujima(HSFXに付属)
<その他注意事項>
基本的に史実では特攻ミッションですが、イベントとしては特攻も戦闘も帰還も自由とします。
以上健闘を祈る!
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