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WingZeroです。
動画拝見しました。
正面からのどう高度ほぼ同速度での会敵ですね。
Sさんが緩旋回から上昇機動へ移り、フレアさんは緩上昇横旋回しています。
つまり二機とも螺旋機動を描いて上昇しているわけですが、フレアさんのほうが上昇がゆるい分速度も過大で大きめに回っており、上昇度を高くして速度を殺したSさんのほうが内側に入っています。
これは実は大変狙いやすい角度になるんです。
アングルオフが大きく、相手の過速を狙ったとはいえ相手に大きく背中をさらすことになりかなり危険なリスクを負うことになります。
実際、見事に当てられて照準器を壊され以降の射撃に齟齬が生じています。
たまたま照準器だけですみましたが下手をすると動翼の破壊、あるいはパイロットの負傷になるかもしれません。
そうしたらその時点で終わりです。
むしろ、この場合はラッキーだったと考えるべきでしょう。
また相手の過速を誘いローリングシザースに引き込む作戦ですが、これとて相手が射撃後いったんは自機の下側に回っても速度に乗せて上昇しシザースに乗らないかもしれません。
私がSさんの立場ならいったん上昇して再度上から狙う作戦を取ります。
そうするとエネ的にも位置的にもフレアさんはかなり不利な状況に追い込まれてしまいます。
また、ローリングシザースに入ってもSさん画面で見ると常にフレアさん機を前面に捕らえておりこの画面を見る限り押し出される要素はありません。
Sさんが押し出されたのは一瞬Sさんが失速しているためで、そこから逆転されていますね。それがなければローリングシザースでもSさんが追う立場を堅持していて徐々に射線に入られてしまうでしょう。私なら「勝った」と思えるシーンです。
つまりフレアさんの取った「相手の過速を誘いローリングシザースに持ち込んで押し出す」というのはかなりリスキーな機動であるように思えます。
ではどうすれば良かったか。
まず、相手の動きを正しく予測できたことは大変すばらしく、これは私も大いに参考にしたいです。この辺は相手の癖の熟知やかなり空戦経験がないと判断できませんね。さすがです。
交差後ですが、やはり緩上昇緩旋回が正解ではないでしょうか。
エネは若干フレアさん側の方が不足気味のようですから、旋回率はかなりゆるめでエネ保持し出来れば相手よりちょっとでも高く、あるいは長く頂点にとどまり相手に先に機首を落とさせる。
速度にあわせてフルフラップまで使い、頂点にとどまるところでは一瞬エンジンも絞って捻りこむように相手の上から被ります。
相手も粘って頂点にとどまるようなら、機首を下げた後不安定な姿勢にならないよう慎重に操作して相手方向に機首を向けます。この辺、紫電改では非常に操作しやすいですね。
そうすれば少なくとも相手の射線に身をさらすことはなくなります。
後の展開は必ずしも有利とはなりませんが、同等ではあるでしょう。
ローリングシザースに入った際にSさんはエネを捨て追尾に入っています。こうなるとSさんクラスですと押し出すのは相当困難です。
ただ、お互いに失速が多いですから先が読めない展開ではあるかもしれません。
紫電改の失速をどれだけ上手く制御できるか、が実はもっとも大事な要素かもしれません。
以上私の忌憚ない意見です。同じ状況でフレアさん以上に上手く対応できるか自信はありませんが、図面を引くような気持ちで再構築してみました。
いかがでしょうか。
御意見、反論お待ちします。
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