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一つの本でも、読む人によって様々な印象を受けるように、加藤氏の本でも私とhanzoさんとでは解釈が違っているのが興味深いです。
もちろん、hanzoさんの説を否定しているわけではありませんが、こういう解釈の違いはなかなかその解釈に至る経緯といいますか、その人が何を基準に読んでいるかで変わってきますので、hanzoさんの言われる通り、まずこのへんをはっきりさせる必要があると思いました。
>加藤氏の本を読んでも相手のオーバーシュートを狙ったものというふうに加藤氏が解釈しているとは読めないんですよね。
>坂井さんへのインタビューでこの重要な点をまったく引き出そうとされていません。
このご指摘ですが、私は加藤氏の一連の発言を読んで十分理解していると解釈しました。
根拠は以下の引用文です。
「零戦の秘術」203ページより引用」
現時点で私が理解する坂井三郎の左捻りこみとは、次のようなものである。
--中略--
まず相手を左斜め宙返りに誘い込む。
相手は円弧をなす経路の反対側にいる。
上瞼の上の所に相手を捕らえて操縦する。
--中略--
宙返りの頂点に達する少し前、上目づかいに水平線が見えてから、右ペダルを踏み込む。
これで機体を左横滑りさせ、減速させる。
宙返りの頂点では速度ももっとも落ちている。
これにさらに横滑りによる抵抗増加を加え、急減速させる。
--引用ここまで--
この記述では相手のオーバーシュートを狙う技である事はその前の章でも書かれていますし、十分理解していると解釈できるのですが・・また違った解釈があれば教えてください。
>まず、しつこいようですが、加藤氏の説明やFlareさんの動画は「円運動に近い左斜め宙返」であって、これとスローロールに類似点はほとんど無く、左斜め宙返りをどんなに変形させてもスローロールとみることはできないという点を確認したいです。
私の説明が悪かったかもしれませんが、加藤氏の本にも坂井さんの発言にも、左捻り込みがスローロールに関係しているとはまったく書かれていません。ただし、実際に加藤氏の理論に従って操縦してみると、頂点付近から降下している時の舵の使い方は、バレルロールやスローロールの「要素」が入ってくるのでそう書きました。
なので、実際にはhanzoさんの言われる通り円運動に近い左斜め宙返りではありますが、2回、3回と繰り返すと、軌跡はバレルロールのような軌跡に見える事は確かです。なぜなら、頂点付近で軸を振っているため、引き起こした時の位置は通常の左斜め宙返りよりも右にズレますから、そこから続けてあれをやると、相手の機動にもよりますが螺旋状の機動になります。
また、誤解されているかもしれませんので一応説明しますが、私の動画はあくまで「加藤氏の検証」であって、坂井さんの左捻り込みに対する検証では無いという事に注意してください。
これは、hanzoさんをはじめ多くの人たちがそれぞれの持論を持っている事と、私自身 加藤氏が正しく坂井氏の左捻り込みを理解しているかという点では、坂井さんから「あなたの理解は80%以下です」と言われている事もあって、とりあえず自分で加藤氏の理論どおりいくかどうかを検証したに過ぎません。
ですから、私は特別に加藤氏の理論を支持しているわけではありませんのでその辺は誤解なきようお願いします。
※ただ、本質的な問題はさておいて、加藤氏の理論は、検証の結果坂井さんの1つ1つ発言に対し極めて近い結果となった事に関して評価はしています。
※なんか議論が「加藤氏の理論 対 hanzoさんの理論」みたいになってきたので私も注意しなきゃと思いました。(私はあくまで坂井氏の左捻り込みの真実が知りたいだけですから)
>加藤氏の位置取り前提ですか。それは大変興味がありますね〜。
>動画を作成するのはとても大変だと思いますが、気長に待ってますのでなにとぞよろしくお願いします。
これはさすがに難しいです。
実機ではGや振動など五感による細かい予測制御ができますが、シュミュレータではなかなか難しいです。
たった1回成功した事がありますが、その時はフィルム取ってませんでしたし。
しかし、1度成功している限り、いつかは撮ってアップしたいと思います。
>この点は、ぼくなりの推理がありますので、また別に書かせていただきます。
おお、期待しております。
それにしても、最近暑すぎです。
脳みそ沸騰しそうです(W
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