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スロットルを絞る効果について勉強させて頂きました。
AHでもIL2でもベテランはほぼこの効果を利用してますが、こうやって文章にまとめると難しいので、とても参考になります。
ちょと補足ですが、il2の場合重さによる慣性力の違いが再現されてますので、注意が必要です。
つまり、同じN1K同士でも、燃料や弾薬で軽くなった機体と重い機体では、かなり物理特性が違いますので注意が必要です。
ポイントは以下の2つです。
1.重い機体
・慣性が大きく、旋回操作等により横滑りしにくいが、横滑りが始まるとそれを打ち消すのに大きな力がいる。
・軌道は軽い機体より膨らむ。
・エンジンファクター等の物理効果をうけにくい。
2.軽い機体
・慣性は小さく、横滑りしやすい。
・小さな力で横滑りを打ち消す事ができるので、なれてないとラダー調和ができずに機体が蛇行する
・エンジンファクターなどの物理的効果を受けやすくなるため、特に低速域では失速速度が速くなる機動多い。(低速での左垂直旋回などは特に注意)
巴戦に入ると軽い側は重い機体に対してどんどん食い込む事ができますが、スピードが落ちてくると慣性力が少なくなってる分、限界付近での操縦が重い機体より難しくなります。
わかりにくい人は石を投げる例でイメージしてみてください。
重い石と軽い石を同じ力で投げた場合、重い石は軽い石より遠くには飛びませんが、飛んでいる間は慣性力が高いため、風の影響やかかった回転力のロスも少なく、安定した放物線を描いて落ちます。
逆に軽い石はより遠くに飛びますが、風にも影響されやすくなりますし、回転力の減衰により空気をまともにうけるため、進行方向もかわりやすくなりますし、ちょっとしたモーメントで軌道がそれるという事です。
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